Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

064 「自分をつくる読書会3」はビジネスの基本を学び直せる機会だった!!(5) 〜徒然なるままに (17)〜

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さて、これまで4回連続で「自分をつくる学校」特別ゼミの読書会の内容についてご報告してきました。今日はいよいよ最終回、読書会シーズン3『戦略論』の内、9/4(水)の第4回を終えて抱いた思いについてアップしましょう。

1_アイキャッチ

自分をつくる学校 特別ゼミ — 自分をつくる読書会

自分をつくる学校 特別ゼミ — 自分をつくる読書会

シーズン3の会場は、これまで通り東京渋谷の東急百貨店本店に近い「T’s 渋谷FLAG」です。

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そして過去4回のアップは次の通りです。

読書会内容の紹介 第1回 (7/24) 第2回 (8/7) 第3回 (8/21)

第4回課題図書「企業参謀」(大前研一著) の内容

これまで同様、原尻講師がテーマ『戦略論』を基に選定した上記課題図書を事前に読み、当日は受講生同士でその本について議論します。その後、講師から独自の視点で解説される形式です。

課題図書の4冊目は「企業参謀」(大前研一著) です。その内容についてAmazonの書籍情報から引用します。

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変革しなければならないのは個人であり企業だが,個人や企業が変わるには「こうすれば変わるのだ」という「気概」が必要になる。そのうえで著者は,戦略的計画の核心として

(1)目的地に達した場合,守り抜けるものでなくてはならない(2)己の強さと弱さを常に知り抜いていなければならない(3)リスクをあえてとる局面がなくてはならない(4)戦略に魂を吹き込むのは人であり,マネジメントのスタイルである,

とポイントを挙げている。さらに,経営者が備えるべき先見性の必要条件として事業領域の規定と明確なストーリーの作成だけでは不十分で,自らの経営資源の配分にムダがなく,また原則に忠実で,かつ世の中の変化に対しては原則の変更をも遅滞なくやっていくという十分条件が備わっていなければならないとする。
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1975年と77年に刊行され著者の出世作となった『正・続企業参謀』の新装版。文庫版は1985年10月に第1刷が出版され、今年6月には第58刷を数えるロングセラーです。

課題図書を読んで興味関心を覚えたこと

読書会では、前回同様、まず原尻講師から「本を読んで面白かった箇所」を三点ピックアップし、自分の興味関心について発見するようにリードされます。そして、読書会参加者とその内容を発表し合います。

2_原尻講師

富田は以下の3点を挙げました。

3_興味関心3点

1. 本質的問題解決の9プロセス(P.32)、中期経営戦略の立案8プロセス(P.80)、製品・市場戦略策定のための7プロセス(P.130)、ひとつずつ丁寧に飛ばすことなくトレースする重要性

4_関心1

2. 事業平面と標準戦略(P.111)、製品・市場マトリックス(P.127)と三枝匡同様、マトリックス分析を重要視

5_関心2

3. 「参謀五戒」(P.188)、「寄らば大樹」を「道場破り」に(P207)、も三枝匡氏と同様、若手経営リーダー育成の必要性を説く

6_関心3

そして纏めると、三枝匡氏の主張と同様、理論武装し、様々なステップを丁寧に踏んでいくこと。その過程でマトリックス分析が有効だが、縦軸・横軸に何を置くか判断できるには知識と経験が必要。また、若手の経営リーダー育成プランが重要な点も共通した主張。

以上について、4〜5人のグループ内でそれぞれが記載した内容について一人ずつ発表し、ディスカッションを行い、各チームのファシリテーターから発表を行いました。

7_チーム発表風景

そして原尻講師の解説は・・・

そしてこれまで様々な実務面で競争戦略の立案者でもある原尻講師から解説がありました。これまで同様当日投影されたスライドの掲載は、ブログやSNSではNGなので、ここでは書籍の一部引用と文章だけでお伝えします。

(1) 著者の国政への応用事例紹介 (本文P.156)・・・著者が前半部分で理論展開した戦略的思考を国政へ応用した場合の事例として「ニュージーランド沖の日本イカ船団」に関する考察を行っている点は非常に参考になる。国際問題となった事例について4段階のステップでその対応を検討しているプロセスは秀逸。(詳細略)

8_イカ船団

(2) 次に注目したのは「製品・市場戦略」(本文P.128〜129)・・・(下図参照)

9_原尻さん指摘ページ

そして製品販売やイベントプロモーションで実際に徹底的に行われた「事業をとことんまでやる」ために「徹底的に」「しつこい」と呼ばれるくらいに作成した資料を実際に見せて頂きました。門外不出ということで、ここでご紹介できないのが大変残念です。

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以上で読書会は終了し、参加者は懇親会へと移動し大いに盛り上がりました。

10_懇親会

 最 後 に

5回に亘り読書会に参加した内容をご報告してきましたが、その雰囲気は感じて頂けたでしょうか?

原尻講師が繰り返し強調されたのは、こうした課題図書の内容を咀嚼し、現実のビジネス現場で実際に応用する重要性です。実際、9/20に発売が予定されている「読書HACKS!知的アウトプットにつなげる超インプット術」文庫版も、「書籍から資料まで、ただの情報を付加価値を生む行動や知恵に結び付ける「技術」が必要」として、その重要性が強調されています。

さて、これで大変に興味深く、また理解が深まった読書会シーズン3は終了しました。シーズン4も計画されることと思いますので、開催を楽しみに待つことに致します。

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ということで、今日はここまでに致します。ではまた!

 
 
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(2013.9.12記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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